【中央大学特別講演会】-文京区制60周年記念大学連携事業
中央大学特別講演会 (文京区制60周年記念大学連携事業)
主催:中央大学理工学研究所
共催:文京区
演 題 「インド洋に深海オアシスを求めて―化学で探る海底熱水活動―」
講 師 蒲生 俊敬(がもう としたか) 教授
(東京大学・海洋研究所 海洋化学部門 海洋無機化学分野)
http://co.ori.u-tokyo.ac.jp/micg/Gamo/index.html
日 時 2007年11月29日 (木) 16:30~18:00
場 所 中央大学後楽園キャンパス 5号館2階 5235教室
講演要旨
海洋地殻内にしみ込んだ海水がマグマの熱によって加熱され,温泉水として海底に噴き出す一連のプロセスを海底熱水活動と呼んでいます。海底熱水活動は海洋の化学組成に大きな影響を与えてきたと考えられ,海洋の化学研究の重要な研究ターゲットの一つです。1977年の最初の発見以来,太平洋や大西洋では多数の海底熱水系が見つかり,熱水の化学組成や熱水生物群集について詳しい研究がなされてきました。しかし,欧米の海洋先進国から遠く離れたインド洋は,ほとんど手つかずのまま残されていたのです。日本の調査チームは,1993年以来インド洋の海底火山山脈の観測を精力的に行い,インド洋で初の海底熱水活動を発見するに至りました。貴重な海底試料が採取され,多くの新事実がいま明らかにされつつあります。
講師経歴
1952年 長野県上田市生まれ
1979年 東京大学大学院理学系研究科博士課程(化学専攻)修了
1992年 東京大学海洋研究所・海洋無機化学部門助教授
2000年 北海道大学・大学院理学研究科・地球惑星科学専攻・教授
2003年 東京大学海洋研究所・海洋化学部門・海洋無機化学分野・教授
現在に至る
受賞・著書
2002年 日本地球化学会賞「背弧海盆および中央海嶺熱水系の地球科学的研究」
2005年 日本海洋学会賞「海水中の溶存気体をトレーサーとする海洋学的研究」
NHKブックス(787)「海洋の科学―深海底から探る」1996年発行
定 員 100名/文京区在住・在勤(他中央大学大学院生・学部生100名聴講予定)
費 用 無 料
申込み 講演会当日、会場にて先着順受付
問合せ先 中央大学研究支援室 (℡03-3817-1676/FAX:03-3817-1677)
後楽園キャンパス 〒112-8551東京都文京区春日1-13-27
交通手段 ○ 東京メトロ丸の内線・南北線『後楽園駅』から徒歩5分
○ 都営三田線・大江戸線『春日駅』から徒歩7分
○ JR総武線『水道橋』から徒歩15分