国内最大級の展示会「イノベーション・ジャパン2012 - 大学見本市」5件の研究成果を出展します
主催:科学技術振興機構、新エネルギー・産業技術総合開発機構
入場料:無料
上記の日時、場所にて「イノベーション・ジャパン2012 - 大学見本市」が開催されます。イノベーション・ジャパンは、産業界の持つ「ニーズ」と大学の持つ「シーズ(研究成果)」のマッチングを目的とした、国内最大級の展示イベントです。本学からは、情報通信 3件、マテリアル・リサイクル 1件、低炭素・エネルギー 1件の、計5件もの研究成果が厳しい審査を通過し、出展するに至りました。
当日は、研究者および実際に研究を担当している学生がご説明にあたります。
イノベーション・ジャパンにお越しの際は、ぜひ中央大学のブースへお立ち寄りください。
《情報通信》
I-7
○屋外実環境における人物の検出・追跡による人流計測
理工学部教授 梅田 和昇
ステレオカメラを用いて画像中の人物を検出・追跡することで、人の流れを計測するシステムを紹介します。
開発している「差分ステレオ」と呼ばれる、背景の情報を除去して抽出した前景のみに計測を限定する手法を用いて高速・ロバストに計測することが特徴です。来場者数、不審者検出のみならず、災害時の避難誘導や人物の動線を利用したマーケティングなど幅広い分野での導入が期待されます。
詳細はこちら:http://www.ij2012.net/innovation-japan2012/ij/exhibitor_detail.php?id=10341
I-8
○電源ICの回路統一およびシミュレーションの高速化手法
理工学部教授 杉本 泰博
電源ICの回路設計を統一化する手法として、電源ICの周波数特性を各回路ブロック及び帰還ループごとに解析することにより、「2次スロープ補償」や「三状態制御方式」等を用いた、適切な単一化された設計及び補償方法を紹介します。シミュレーション手法では、機能シミュレータ上に、回路設計の知見より抽出された非線形要素の振る舞いを適切にプログラムされたツールを用いることで、電源回路の高速且つ正確なシミュレーションを実現しています。これらの設計手法及びシミュレーション手法を適用することにより、電源ICの設計効率を従来と比較し100倍以上向上させることが可能です。
詳細はこちら:http://www.ij2012.net/innovation-japan2012/ij/exhibitor_detail.php?id=10194
I-9
○知能化空間 ~エネルギー・モビリティ・ARの新展開~
理工学部教授 橋本 秀紀
機器間のエネルギー移動の自動化を支えるワイヤレス伝送・バッテリ間の双方向ワイヤレス伝送、ディスプレイ・カメラレスのAR(拡張現実)の提示システム、独自開発した超小型パーソナルモビリティなどを紹介すると共に、ブース内に分散配置した複数台のセンサ(カメラなど)や給電ステーションによる空間知能化がその基盤となっていることをご紹介します。
詳細はこちら:http://www.ij2012.net/innovation-japan2012/ij/exhibitor_detail.php?id=10488
《マテリアル・リサイクル》
Z-7
○自己発熱機能をもつCO2吸収材の構造とその応用の可能性
理工学部教授 大石 克嘉
棒状の金属の周りにリチウム複合酸化物(CO2吸収層)を被覆した、新しい構造のCO2吸収材をご紹介します。金属層に通電すると表面の複合酸化物が加熱されて吸収時の逆反応が起こり、固定化されたCO2が放出されるため繰り返し利用が可能です。加熱用の電気炉などを用意する必要がないため従来よりもコンパクト化が可能です。
詳細はこちら:http://www.ij2012.net/innovation-japan2012/ij/exhibitor_detail.php?id=10416
《低炭素・エネルギー》
E-8
○低緯度太平洋ソーラーセル帆走筏開発プロジェクト
理工学部教授 國生 剛治
ショートプレゼンテーション:9/28 12:25~
太平洋低緯度の、サハラ砂漠を凌ぐほどの日射量が得られる広大な公海上で、5km四方のソーラーセル筏を曳航した発電船団が、気象衛星長期予報技術を活用して晴天海域を帆走しながら8kW・h/日以上の発電効率により100万kW原子力発電と同規模の発電ができるシステムを開発しています。砂漠と同等の日照率が得られる赤道付近の低緯度海域を利用し、従来の自然エネルギー利用とは桁違いの太陽エネルギーの大規模利用を目指します。
詳細はこちら:http://www.ij2012.net/innovation-japan2012/ij/exhibitor_detail.php?id=10005