中央大学教養番組『知の回廊』特別イベント-「落語における空間表現の世界」トークショー
去る3月18日(日)に実施した中央大学教養番組『知の回廊』特別イベント、「落語における空間表現の世界」は、約300名の参加で会場は満席になり、盛会のうちに終わりました。
今回のイベントは、2011年度放送の総合政策学部教授黒田絵美子が監修した「第83回 伝統文化の空間演出」に続くテーマであり、2001年度から放送をスタートした『知の回廊』の10周年を記念して催したものです。
当日は、番組に出演いただいた柳家さん喬師匠(中央大学附属高等学校卒業)の落語3席と、黒田絵美子とのトークショーで構成されており、会場は和やかに笑いで湧き立ち、日本文化を知る上でも有意義なひとときでした。
福原紀彦総長・学長のビデオメッセージのオープニングに始まり、佐藤信行副学長による、八王子テレメディアと中央大学が地域に提供する本番組の概要説明、そして、前座は、本学文学部卒業の林家つる子さん演じる『垂乳女(たらちめ)』でした。
そしていよいよ、さん喬師匠の1席目『天狗裁き(てんぐさばき)』の後、黒田絵美子作『おしゃべり往生』が披露されました。この新作落語は、奇しくも、五代目柳家小さん師が亡くなられた(5月16日)数日後、深川の雲光院あおい落語会にて初演されたものです。
その後、「落語における空間表現の世界」と題して、『おしゃべり往生』が出来上がった秘話など、黒田とさん喬師匠のトークショーでさらに場は盛り上がり、結びの3席目は、『妾馬(めかうま)』で締めくくられました。
中央大学は2012年度も引き続き、大学の「知識」を「知恵」として地域社会へ還元できる教養番組を提供し、これからも機会がありましたら、今回のようなイベントを実施し、地域社会との連携を深めてまいります。中央大学教養番組『知の回廊』の今後にご期待ください!