東日本大震災に学ぶ:都市環境学科からのアプローチ
クレセントアカデミー2011年度秋期講座において,震災をテーマとした講演会(計4回)を行います.
いずれも 18:00-19:30 後楽園キャンパスです.
「構造物から見た震災被害の特徴+リスク低減への課題」11/10 平野・佐藤
揺れによる被害は、地震の規模とどのように関係しているか、構造物が「想定外の作用に粘れるようにしてあるかどうか」がどの程度重要なのか、という話から「設計ってどうやっているのか」や、技術者が『想定外』と口にするのはどういう意味合いなのか等にも触れたいと思います。また、震災後の道路閉塞→啓開→復旧をイメージした道路システムの幹→大枝→小枝ヒエラルキーと付与すべき耐震性の在り方の関係性等について考察します。
「液状化と津波のメカニズム:われわれは何をすべきか?」11/17 國生・水口
防災に向けて我国が払ってきた努力は他国を遙かに凌いでいたことは間違いなかろう。それらがほとんど有効に機能しなかった今回の大災害は、自然の力を甘く見たことのしっぺ返しであった。これより、我国の防災対策を立てる上で、きめ細かな対応以前に地震や津波などの大きさをどこまで安全側に見込んでおくかにその成否がかかっていることが分かる。ここでは、液状化と津波のメカニズムを知り、われわれは何をすべきか考えていきたい。
「グリーン・インフラを軸とした陸前高田のまちの再生」11/24 谷下・田代
被災地では、ガレキの状態からどのようなストーリーをたてれば、生活者の希望が見いだせるのか具体的に示すことが求められています。「グリーン・インフラ」という概念で、ガレキを高田松原の再生や気仙川のスーパー堤防化にあて、地域の自然の骨格の再生と防災対策を図る、さらに山麓の歴史的な街道沿いに仮設の市街地を早急につくる、そしてそれらを通じて、暮らしと生産の基礎を再生し、まちの顔/風格の再生を図るという道筋を提案し、土地・住まい・まちの再生に関する課題について考察します。
「大震災:もし東京で起こったら」12/1 山田・道家
2011年3月11日マグニチュード9.0の巨大な地震が発生した。今回の地震は、1923年に起きた関東大震災のM7.9の約40倍以上のエネルギーを持つ日本国内観測史上最大のものであり、20世紀以降に発生した世界で4番目に強大な地震と言われているが、同規模の大震災が、もし東京で起こったら・・・私達がすべきことは・・・