韓国ソウルにてロースクールシンポジウムを開催しました
2010年に創立125周年迎える本学は、そのプレ企画として今月5日(木)に韓国ソウル市内で国際シンポジウム「ロースクール制度の望ましい運営と課題」を開催しましたが、本研究科からは、報告者2名を含む3名の教員が参加しました。
当日はシンポジウム第2部として、パネルディスカッション「日本のロースクール制度の現状と課題」が開かれ、本法科大学院教授椎橋隆幸が「日本の法科大学院の現状と課題」、また前研究科長大村雅彦が「学生の選抜方法と公正性の確保」と題して、それぞれ詳細な報告を行いました。
本法科大学院は、日本で最初のロースクールの一つとして2004年4月に開設されましたが、韓国でも、2009年3月からロースクール制度による法曹養成が始まります。そこで、今回のシンポジウムでは、両国の法曹養成制度の共通点・相違点を明らかにすることによって、より良い法曹養成制度を探求することが課題となりました。今回は、主として日本の先行事例を検討することが中心でしたが、地理的に近く、また法制度全体が近似している両国のロースクールは、今後多くの点で相互に学ぶべきものがあることが改めて認識された1日となりました。
<<日韓のロースクール制度と法曹養成の比較>>
<日本> <韓国>
「導入時期」 2004年4月 2009年3月
「ロースクール数」 74 25
「入学定員」 30-300 40-150
「課 程」 3年(法学既修者は2年) 法学既修者を含め3年
「学 位」 法務博士(専門職) 専門修士
「法学部の位置づけ」 併存 ロースクールを設置した
大学の法学部は廃止
「修了後の試験」 新司法試験 弁護士試験
「法曹資格取得前修習」 修習期間短縮の上存続 廃止予定