創立125周年記念特別展の終了報告と国際シンポジウムの開催について
中央大学創立125周年プレ企画の浮世絵展示「浮世絵百華―平木コレクション
のすべて―」が、2009年11月21日(土)から2010年1月11日(月)まで渋谷の
たばこと塩の博物館の特別展示室で行われました。
学校法人中央大学・平木浮世絵美術館・たばこと塩の博物館の3機関の共催
によるこの展示は、平木浮世絵財団のご協力を得て、世界有数の質の高さを
誇る平木コレクションの中から厳選された浮世絵を贅沢に展示し、浮世絵の
もつ魅力と価値を広く理解していただけるよう企画いたしました。
前期(11月21日(土)~12月13日(日))は「これぞ浮世絵!―平木コレク
ションの優品・名品・稀品」と題し、5点の重要文化財、これ以外もほとんど
は重要美術品という滅多に公開されない稀品・優品を選んでの贅沢な企画で、
浮世絵ファンのみならず、浮世絵について馴染みの薄い人々にまで魅了する
企画といたしました。
後期(12月15日(火)~2010年1月11日(月・祝))は「浮世絵とは何で
あったか―浮世絵文化史学―」と題して、浮世絵という文化遺産を文化史的
視点から捉え直すテーマ展示として企画いたしました。
お陰様で前期・後期とも連日大入り大盛況のにぎわいの中(のべ14108人、
一日平均362人)、無事閉幕となりました。
会期中、たばこと塩の博物館講堂で関連講演会を5回開催いたしました
(松村真佐子・森山久乃平木浮世絵美術館学芸員、湯浅淑子たばこと塩の
博物館学芸員、ロバート・キャンベル東京大学教授、鈴木俊幸本学教授)。
こちらも整理券が早くになくなるほどの人気でした。
また、中央大学多摩キャンパスにおいて、12月9日(水)平木浮世絵美術館
佐藤光信館長による講演会「江戸の華浮世絵」を開催いたしましたが、こちら
も会場教室がほぼ満席となり、この企画に対する関心の高さがうかがえました。
みなさま、本展示に対してのご支援ありがとうございました。
なお、この展示第二部と連動したシンポジウムを下記の要領で開催いたし
ます。どうぞみなさまふるってご参加ください。
——————————————————————————————
テ ー マ:
「浮世絵とは何であったのか」
趣 旨:
展示第二部と連動させ、浮世絵の文化史的意義と魅力とについて
さまざまな角度から掘り起こす。江戸時代から明治前期までの日本文化
全般にわたって幅広い知識と理解を有する第一線の研究者をパネラーに迎え、
さまざまな視点からの報告と討議とをもって、展示では十分に広げられ
なかったところを示していく。
パネラー:
タイモン・スクリーチ 氏 (ロンドン大学教授)
中野三敏 氏 (九州大学名誉教授)
ロバート・キャンベル 氏 (東京大学教授)
(司会 中央大学文学部 鈴木俊幸教授)
日 時 : 2010年2月20日(土) 13:00~16:00
会 場 : 中央大学駿河台記念館 2F
*参加費無料、当日先着150名
問合せ先: 中央大学文学部事務室(042-674-3711)