「常圧でオゾン氷」理工学部教授 松本 浩二の研究が日刊工業新聞に掲載されました
理工学部教授 松本 浩二(精密機械工学科)の開発した「オゾン氷」作成の新手法が、日刊工業新聞に紹介されました。9月14日(月)22面に掲載されています。
オゾンは、酸素分子に酸素原子が結合してできています。このオゾンが酸素に戻る際に強い酸化反応が起き、殺菌力を発揮することが知られています。オゾンを溶け込ませた水を凍らせた「オゾン氷」は、冷却と殺菌を同時に行える氷として注目を集めています。
これまでは、圧力をかけることでオゾンを水に溶け込ませていましたが、圧力装置は価格が高く、封じ込めるオゾンの量も少ないという欠点がありました。
松本教授の開発した方法は、「オゾンを入れたごく小さな泡(マイクロバブル)を水に入れて凍らせる」という手法で、圧力をかける必要が無い上、従来の4~5倍のオゾンを封じ込めることが可能です。
また、オゾンだけでなく様々な香りをマイクロバブルに封じ込めることで、フレーバー付きのアイスキャンデーなどへの応用も考えられます。
今回の研究成果は、9/16~18に東京国際フォーラムで開催されている「イノベーションジャパン2009 -大学見本市」においても展示されています。また、9/18 11:00からは、松本教授が直接説明を行う新技術説明会も開催されます。