外国人研究者による講演会(フランス語文学文化専攻)
外国人研究者ベルティエ・フィリップ氏による講演会が開催されます。
【研究者氏名】 BERTHIER,Philippe(ベルティエ・フィリップ)
【所属機関】 パリ第3大学(ソルボンヌ・ヌーヴェル)
【職名】 教授
【国籍】 フランス
1.
【日時】 5月23日 午後13:20-14:40
【場所】 後楽園キャンパス 5号館5334教室
【テーマ】 「崇高な、当然のこととして崇高な:『コリンヌ』」
【概要】 スタール夫人による『コリンヌ』はどのような文学ジャンルに属する作品なのかを決定するのが難しい作品だが、この作品のひとつの性格としてそれが「崇高さ」について、その定義、その表現方法、その発生の条件についての哲学的、美学的研究であることは疑いがない。『コリンヌ』に表わされた「崇高さ」について本講演は論じる。
※ フランス語による講演(通訳はなし)
2.
【日時】 5月26日 午後16:35-18:05
【場所】 多摩キャンパス3号館(文学部棟) 3551教室
【テーマ】 「スタンダール、歴史、小説」
【概要】 革命期、ナポレオン時代と歴史が沸騰する時代に少年時代、青年期を送ったスタンダールは、40歳を過ぎて小説家となった際に、自分が生きてきた時代が歴史が途轍もない巨歩を進めた時代であったのに、ナポレオン失脚後の時代が、歴史が停滞した時期であることを痛感せざるを得なかった。このようなスタンダールの小説における「歴史」と「小説」の関係を、当時の「歴史小説」の生みの親であるイギリスの小説家ウォルター・スコットとの関係をも射程に入れながら論じる。
※ フランス語による講演(日本語通訳あり)