八王子駅ビル通り魔事件について
中央大学文学部西洋史学専攻 卒業生および在校生の皆さんへ
すでにご存知の通り、私たちの専攻の4年生、斎木愛さんが暴漢に刺殺されるというまことに痛ましい事件が起こりました。ご遺族の胸中をおもうと、どうお慰めしてよいものか、途方にくれるばかりです。斎木さんは、熱心に勉学に励み、そのかたわら書店でまじめにアルバイトをし、また友達ともよく遊ぶ、私たちの専攻のごく普通の学生の一人でした。就職も内定が決まり、これから卒業論文の作成に本格的に取り組もうとしていた矢先の、まことに理不尽としか言いようのない事件でした。教える者にとって、教え子がこのようなかたちで奪われてしまうほど悲しいことはありません。いまは、ただ故人のご冥福をお祈りするのみです。
最後に、斎木さんの同級生の皆さんは、故人の思い出を胸にとどめ、残り少なくなった学園生活を有意義にお過ごしになりますように。
平成20年7月28日 西洋史学専攻教員・室員一同