総務省平成20年度「戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)」に新規採択されました。
総務省平成20年度「戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)」に辻井重男研究開発機構教授を研究代表者とする「量子コンピュータの出現に対抗し得る公開鍵暗号の研究」が採択されました。
本課題の概要は、「量子コンピュータが実用化された場合、現在の安全性を支えている暗号は安全性の根拠が失われてしまう。本研究開発では、量子コンピュータが実用化された場合においても、現行のネットワークあるいは新世代ネットワーク上で使用可能な安全性の高い公開鍵暗号方式について提案する」ものです。
なお、戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE※)は、豊かなユビキタスネット社会の実現に向けて、ICT分野のイノベーションを生み出すことを目指し、総務省が定めた戦略的な重点研究開発目標を実現するための独創性・新規性に富む研究開発を支援する競争的資金制度です。
※SCOPE:Strategic Information and Communications R&D Promotion Programme
平成20年度から新規に実施する研究開発課題については、大学、民間企業、公的研究機関等に所属する研究者から、合計300件の応募があり、提案課題の審査においては、専門的知識を有する複数の評価者による評価(ピア・レビュー)及びプログラム毎に設置した評価委員会による総合的な評価からなる二段階の評価を実施し、その結果を踏まえて新規採択課題54件が決定されました。