情報工学科教授(理工学部長)田口東が日本経済新聞サイエンス面の取材に協力しました。
理工学部長(理工学部情報工学科・教授)田口東が日本経済新聞朝刊サイエンス面記事「通勤客の乗降、数値で解析」(運行を工夫し混雑緩和をめざす)の取材に協力しました。
記事は2007年7月29日(日)に掲載されました。
田口研究室では、コンピュータを使って、時刻表通りの電車の運行をほぼそのまま表現するネットワークモデル(東京首都圏電車ネットワークモデル)を開発しています。
この東京首都圏電車ネットワークモデルから、通勤ラッシュ時しばしば発生する電車の遅延を解消するために、すべての電車を各駅停車にして乗客数を平均化すれば、不規則な遅れが出にくくなり輸送効率を改善できるのでは?という逆転の発想を提唱し、実際に東急田園都市線を対象として普通電車だけのダイアグラムを作成し、輸送効率が向上することを学術的に示しました。
これを受けて東急電鉄が、4月5日からのダイヤ改正から、田園都市線の最混雑区間の急行列車を各駅停車にすることで急行への乗り換えと通過待ち時間をなくし、混雑を平均化させる取り組みをはじめています。