理工学部長(情報工学科教授 田口 東)の研究成果『逆転の発想』で通勤ラッシュ緩和へ
情報工学科教授 田口東と田口研究室で発表した
「ラッシュ時の東急田園都市線の全列車を各駅停車にした方が輸送効率は改善する」
という研究成果が、実際に東急田園都市線の4月5日からのダイヤ改正に展開され、
通勤ラッシュと遅延の緩和に貢献することが、
雑誌アエラ3月26日号(3月19日発売)及び3月29日の産経新聞にて
紹介されました。
自身も東急田園都市線を通勤で利用し、ある朝のラッシュ時には、
乗降客に押されたはずみで目の前の座っていた乗客のひざの上に座った形のまま、
身動きが取れず終点まで行った経験を持つ田口は、
研究室の学生とともに「混雑による遅れ」を緩和すべく、
すべての列車を各駅停車にして乗客数を平均化すれば不規則な遅れが出にくくなり
輸送効率を改善できるのでは、という逆転の発想にたどり着きました。
その逆転の発想を学術的に証明した論文が学会で発表され、
以降東急電鉄が、田園都市線の最混雑区間の急行列車を各駅停車にすることで
急行への乗り換えと通過待ち時間をなくし混雑を平均化させる取り組みを、
4月5日からのダイヤ改正に反映させたほか、
他の私鉄にも同様の取り組みが広がっています