総合政策研究科 春季入学試験のお知らせ
総合政策研究科では、下記の日程で春季入学試験を実施します。
記
【春季入学試験日程】
●一般入学試験(博士前期課程・後期課程)
●社会人特別入学試験(博士前期課程・後期課程)
●外国人留学生入学試験(博士後期課程のみ)
出願期間:1月11日(木)~1月19日(金)
筆答試験:2月 3日(土)
口述試験:2月24日(土)
【総合政策研究科の特色について】
政策分析能力に優れ、異文化を理解する人材の養成をめざして
総合政策研究科委員長 丹沢安治
総合政策研究科は、1997年4月に設立されました。中央大学では比較的新しい研究科ですが、すでに250人の博士前期課程修了者と15人の博士学位取得者を輩出しています。
本研究科の教育理念は、学問・国家・文化・宗教・産学官の境界など固定化した既存の境界を越えて人々が行き来するクロスボーダー社会において、境界学問領域である「政策研究」を専門分野とする人材を養成することです。これらの人材の活動範囲は、従来からの教育機関・研究機関だけに留まらず、国内・国際社会のニーズに即して企業における経営企画・戦略策定の現場、官公庁の政策現場にも及んでいます。また、一般学生と社会人学生、日本人学生と留学生、実務家教員と研究者教員などのクロスボーダーの教育を実現するために、東京都心の後楽園にキャンパスを設け、主たる講義・セミナー・特殊研究を夜間と土曜日に配置し、多摩キャンパスとの間にサテライトの遠隔教育システムも利用する体制を整えています。
このような教育理念を実現するために、前期課程では、法と社会・経済と公共政策・企業と経営・国際関係と開発・文明と国家・アジアの歴史と文化・政策研究の方法・日本と世界、という8つの多様な研究指導分野を設定し、学生が複数の分野を履修することによって、総合的な政策分析能力を修得できるよう配慮しています。したがって、本研究科の特色は、問題志向的なアプローチを採用している点にあるといえます。そして社会人がルーティンとして身に着けた「経験知」をもう一度アカデミックな視点から整理し、キャリアアップにつなげるのが目的なのです。また、博士後期課程では、博士の学位を取得し、企業や官庁での欧米のカウンターパートとのつりあいも取れるようにすることも目的としています。具体的に言えば、欧米によく見られる、「博士学位」を持つ公務員、経営者・企業役員、ジャーナリスト、博物館事務局長、同時通訳など、さまざまな職域に関わる専門家たちの育成を目指しているということです。また私見ですが、境界を越えたユニークな視点から理論を組み立てなおすことは、専門の研究者の育成にも大いに有効であると考えています。実際、多くの社会人大学院学生が博士学位を得た後、大学の教員となっています。