乳児の顔認知について、文学研究科心理学専攻の教授 山口真美(理工学研究所研究員)と同研究科院生大塚由美子さんらの研究チームが科学的に証明しました
文学研究科心理学専攻の教授、山口真美(理工学研究所研究員)と同研究科院生大塚由美子さんは、自然科学研究機構生理学研究所(岡崎)の柿木隆介教授らと共同で、生後6ヵ月前後の赤ちゃんが人の顔を認識していることを、世界で初めて科学的に証明しました。
これまで、行動観察の立場から、生後半年前後の赤ちゃんが人の顔を認識できている可能性が高いとされてきましたが、科学的裏付けはありませんでした。山口教授、大塚さんらの研究グループは脳の働きを測定する装置により、脳血流内の血中ヘモグロビン流量の変化から、脳の活動状況を調べ、客観的に赤ちゃんの認識能力を計りました。この研究成果は、来年1月にアメリカの専門誌に掲載されます。今回の研究発表は、12月5日付けの読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、中日新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞などで紹介されています。