人文科学研究所 公開研究会
【14時~】
講 師:下釜 和也氏(古代オリエント博物館研究員)
テーマ: アナトリア高原東部の新石器時代とその人類史的意義
アナトリア高原の新石器時代研究は、農耕牧畜の起源、そのヨーロッパ方面への拡散、その後の新石器文化の展開という点において非常に重要である。さらに近年、ギョベックリテペなどに代表される奇抜な建築遺構や豊かな物質文化の発見は世界を驚かせた。そうした発掘調査の進展を踏まえて当地域の新石器時代の特異性を考える
【15時30分~】
講 師: 津本 英利氏(古代オリエント博物館研究員)
テーマ: ヒッタイト考古学の新知見
紀元前1200年頃までの後期青銅器時代、現在のトルコの地に栄えたヒッタイト帝国。1906年の再発見からこれまで、ヒッタイト研究は主に粘土板文書の解読が担ってきたが、近年のヒッタイト都市遺跡での発掘調査や新発見は、従来の認識や通説に再考を迫る結果をもたらしている。主に考古学の視点からヒッタイト学の最新研究を紹介する。
◆企 画:人文科学研究所 研究会チーム「英雄詩とは何か」