第90回「『古代ローマの裁判」(法学部:森光 監修)2月放送番組について
教養番組『知の回廊』 2013年2月放送は、法学部准教授の森光が監修した「古代ローマの裁判」です。
JDNテレメディア八王子で好評放送中。月・水・金が22時30分~、火・木が20時~、土曜日19時~、日曜日が11時30分~、JCNテレメディア八王子地デジ11chJCNプラスチャンネルにてご視聴いただけます!
また、「YouTube」や「iTunes U」にもアップしていますので、八王子CATVをご視聴いただける環境にない方は、インターネットよりお楽しみください。
なお、本番組第2弾として、今月末の2月27日(水)に、森光准教授による特別講演会「『古代ローマの裁判 その2』~解放奴隷たちのその後~」を、京王プラザホテル八王子にて実施します(詳細は本サイトの「イベント」(下記をクリック!)にてご確認ください)。
多くのご来場者をお待ちしておりますので、是非、ご応募ください!
【番組内容】
イタリア南部のカンパニア州にある『エルコラーノ』遺跡。
この遺跡は、古代ローマ時代『ヘルクラネウム』と呼ばれ、紀元79年、有名なポンペイの街と共に、ヴェスヴィオ火山の噴火によって、地中に埋もれてしまった、悲劇の街です。
1938年、この遺跡の住居跡から、古代ローマ時代の裁判記録を記した書字板が発見されました。記録によると、この裁判の原告はペトロニア・ユスタという女性で、母親は元奴隷のウィターリス。当時のローマは、奴隷制度を基盤とした階級社会であり、自由人の子は自由人、奴隷の子は奴隷であるとされていました。しかし、ユスタの母ウィターリスは元奴隷であり、母親がどの時点で奴隷から解放されたのかが不明であったため、ユスタ自身が、生まれながらの自由人であったのか、または解放された奴隷であるのかが争われたのです。
現代日本の法制度の源流とも言える、ローマ法を中心に、当時の裁判の様子を再現しながら、古代ローマの世界を見てみましょう。