人文科学研究所 公開研究会のお知らせ (テーマ:ベンヤミンとカフカ)
講 師:道籏 泰三氏(京都大学教授)
テーマ:ベンヤミンとカフカ
ベンヤミンのカフカ解釈のうちに現れている独特の「啓蒙の弁証法」のありように照準を合わせ、これがアドルノ/ホルクハイマーの『啓蒙の弁証法』の求めるものといかに別物であるかを示す。『啓蒙の弁証法』が「啓蒙の自己反省」に行き着くとすれば、ベンヤミン/カフカは、それを一気に飛び越えて「愚者性」に至る。その「愚者性」がはらむ反転を問題にする。
企 画:人文科学研究所 研究会チーム「西洋合理主義にかんする比較思想的研究」