中央大学は、平成24年度グローバル人材育成推進事業に採択されました。
本学は、文部科学省が若い世代の「内向き志向」を克服し、国際的な産業競争力の向上や国と国の絆の強化する基盤として、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材の育成を図るために公募した、「平成24年度グローバル人材育成推進事業」(事業期間は最大5年間)に応募し、【タイプA(全学推進型)】に採択されました。
採択された事業は、本学の建学の精神である「實地應用ノ素ヲ養フ」の下、グローバル化社会で活躍できる能力涵養を学部学修の段階から可能とすることを目的として、学生の様々な学修機会の拡大と質的向上をはかる「グローバル化推進支援プロジェクト」の取組と、これらを支える基盤整備の取組から構成されています。この基盤整備の取組には、教職員の教育・支援力強化といったソフト面、学生が国籍・人種・性別・文化などを超えて集うことのできるインターナショナル・ラウンジや生活を共にできる国際寮の設置・充実などのハード面の双方が含まれています。
■取組の概要■
今日の社会においては、国の内外を問わず、グローバルな視点をもって活躍できる人材が求められる場面・局面が極めて多様化しています。こうした多様性に応える人々を社会に送り出すことは、単なる表面的な技術教育に留まらない「実学」教育の伝統をもつ総合大学たる本学の社会的使命です。そこで、本構想においては、キャンパスのグローバル化をはじめとして学修・教育環境を整備するとともに、新たな方法論に基づく様々な留学プログラムを導入し、また本学の伝統を活かした教材・教育方法・カリキュラムの開発・革新などの取組を通じて、本学に集う学生が、多様にグローバル化した場面でその力を発揮できる素養を身につけられるよう、全力で教育・支援を行います。
■3つのモデルと事業推進■
本構想では、本学が育成すべきグローバルに活躍する人材のモデルとして、次の3つを設定しています。
(1) 幅広い教養とコミュニケーション能力で政策やビジネスの実施を担う「グローバル・ジェネラリスト」
(2) グローバル社会の政策やビジネスの企画・立案を担う「グローバル・リーダー」
(3) 高い専門性をもって政策やビジネスを精緻化・高度化することを担う「グローバル・スペシャリスト」
本構想では、こうしたモデルに基づき、全学生がまず「グローバル・ジェネラリスト」としての素養を身につけることを目指し、その上で、個々の学生がもつ多様性を基に「グローバル・リーダー」や「グローバル・スペシャリスト」としての能力を伸ばすことができるよう、学長直轄の「グローバル人材育成推進委員会」を中心とした全学的な体制を整備して、各種事業を推進いたします。とりわけ、本学の総合力を活かした「グローバル・リーダー」の育成と、これまで本学が培ってきた「実学」教育の伝統と成果を活かした「グローバル・スペシャリスト」の育成に全学をあげて取り組み、そこから得られる知見と成果をもって、日本の高等教育のグローバル化に資するよう努めます。
中 央 大 学
学長 福 原 紀 彦
◆関連サイト◆
下記のリンクをご覧ください。