中村太郎理工学部助教授が2倍の力をもつ人工筋肉を開発。
中村太郎理工学部助教授は、従来の2倍の力を出すことができるゴム製・空気圧式タイプの人工筋肉を開発しました。
通常のゴムチューブに空気圧を送り込むと、太さ方向だけではなく長さ方向にもゴムは伸びてしまい、そのため、収縮率が悪く十分な力を発揮することができません。
今回開発された人工筋肉は、内部が空洞になっているゴム製のチューブが用いられており、チューブの長さ方向にたくさんのガラス繊維が通しているため、太さ方向に大きな力が働き収縮率を増大(通常20%→35%)させることができました。長さ9.0cm、太さ1.1cmの人工筋肉を作製して実験したところ、従来の2倍に当たる20kgの物体を持ち上げる力が測定されました。
開発した人工筋肉は、介護ロボットやリハビリ機器などにも応用が期待されます。