石炭から有機EL-理工学部准教授 山下 誠および理工学研究科修士1年 浅見 俊介さんの研究が日経産業新聞に紹介されました
理工学部准教授(応用化学科)山下 誠および大学院理工学研究科(応用化学専攻)修士1年 浅見 俊介さんの研究が、7月17日(火)付の日経産業新聞に「石炭ピッチから発光材料」という見出しで紹介されました。
次世代の薄型テレビや照明に向けて開発が進められている「有機EL」ですが、そのメインとなる発光材料は1キログラムあたり数十万円以上と高価です。
それに対し山下らは、製鉄プロセスにおいて石炭を精製して燃料を作る際に残る“石炭ピッチ”から、発光材料として適した分子を色別に取り出し、有機EL素子を作ることに成功しました。石炭ピッチは1キログラムあたり50円程度と非常に安いため、製造コストを大幅に下げることが可能となります。今後は、発光材料の純度を高める等、実用化に向けた性能向上への取り組みが期待されています。
有機元素化学・山下研究室では、周期表の多種多様な元素の性質を最大限に生かして有機化学・有機金属化学を展開し、石油・石炭の有効利用を最終的なゴールに据えて研究を進めています。
ご興味をお持ちの方は、以下のリンク先をご覧ください。