第24回中央大学学術シンポジウム「ナノスケール・ミクロスケールから見えるビッグな世界」研究会
上野 祐子 博士(NTTマイクロシステムインテグレーション研究所)が来学される機会に,最近その応用が注目されているマイクロチップについて,化学センサやバイオセンサへの具体的な応用例に関してご講演をお願いしました.なお同氏は,企業で活躍する女性研究者としても著名です.是非ご参集ください.
題目 : マイクロチップを用いた化学・バイオセンサとその研究例
講演者: 上野 祐子 博士
(日本電信電話株式会社 マイクロシステムインテグレーション研究所 主任研究員)
概要:
マイクロチップを用いた化学,バイオセンサは,小さなチップ上に分離・前処理・測定・検出などの工程の機能を集積化するというもので,分析試料の微量化や分析時間の短縮が可能というメリットがある.マイクロチップの構成要素は,リソグラフィ技術などを利用して作製することができる.
ここでは,NTTで行なわれた具体的な研究について,いくつかご紹介いただく.
・メソポーラスシリカを用いた環境中の有害ガス用マイクロセンサ
・マイクロ電極を用いたヒト唾液中レベルのストレスマーカの検出
・酸化グラフェン表面を用いたタンパク質の蛍光検出
連絡先:中央大学 理工学部 応用化学科
田中 秀樹