理工学部教授 小松 晃之の“タンパク質ナノチューブ”が英国王立化学会誌 Nanoscale の表紙を飾りました
理工学部教授 小松 晃之(応用化学科)の研究成果が、英国王立化学会発行のNanoscale誌に特別論文として掲載され、表紙を飾りました。英国王立化学会は、1841年創設のロンドン化学会に端を発するヨーロッパ最大級の化学学会であり、Nanoscale誌はナノサイエンス・ナノテクノロジーに関する最新の研究成果を掲載しています。
一般に「ナノチューブ」と言うとカーボンで作られたものが広く知られていますが、小松は タンパク質でナノチューブをつくる研究を進めています。ヒト由来のタンパク質を材料として用いるため、人間の体内に入れても安全と考えられます。この“タンパク質ナノチューブ”は、管内にナノサイズの物質を選択的に取り込むことができるので、様々な分野での応用が期待されています。
今回の論文は、”タンパク質ナノチューブの医療への応用”という題目で、ナノチューブの管壁を構成する素材を変えることによって、薬物や生体高分子を効率よく捕捉する現象とその実用性について報告しています。特に内壁に抗体を配置した場合には、B型肝炎ウィルスをサイズ選択的に取り込むことが可能で、感染力のあるDane粒子を完全に封じ込めることに成功しています。
ご興味をお持ちの方は、以下のリンク先をご覧下さい。