公開研究会のお知らせ
◆講 師:古城 毅氏(立正大学非常勤講師)
◆テーマ:バンジャマン・コンスタンのルソー像
従来「古代か近代か」、「共同体への参加か個人の自由か」といった図式の中で理解されてきたバンジャマン・コンスタンのルソー批判を、コンスタンの主著『宗教論』と関連付けて再解釈することにより、コンスタンのルソー論が、文明・宗教・モラルに関するより根本的な問題に関わるものであることを示したい。
◇講 師:川上 洋平氏(慶応大学法学部助教)
◇テーマ:ルソーとメーストルの主権論における人間と神ー『社会契約論』と『人民主権論』
フランス革命期の反革命論者ジョゼフ・ド・メーストル(1753-1821)の『人民主権論』(1794-95)におけるルソーの『社会契約論』への批判を、両著作における人間と神との関係性に焦点をあてて検討する。これによって、革命と反革命、あるいは啓蒙と反啓蒙をめぐる錯綜した関係について整理するための手がかりを探りたい。
◆企 画:人文科学研究所 研究会チーム「ルソー研究」