公開研究会のお知らせ
◆講 師:北舘 佳史氏〔博士(史学)の学位授与決定者(2012年3月学位授与予定)〕
◆テーマ:13世紀のポンティニー修道院の経営の変容
本報告ではシトー派ポンティニー修道院の経営の変化を論じる。12世紀 に土地の直接経営に基づく体制を築いた修道院は、13世紀には商業化、貨幣化した環境に適応するように新たな経営戦略を採用した。この過程をカルテュレールと呼ばれる史料で確認し、領主層との関係にどのような変化がもたらされたのかを考察する。
◇報告者:黄海静準研究員
◇テーマ:武則天の仏教政策における一考察
従来、武周革命に理論的根拠を与えたとされる仏典の役割に比重を置いて論じられてきた武則天と仏教との関係について、筆者は武則天が仏教教団の経済や社会に対する影響力を掌握することに中心があったのではないかと考えるものである。そこで、今回は、その一側面について具体的に考察してみることにしたい。
◆企 画:人文科学研究所 研究会チーム「歴史の中の「個」と「共同体」-社会史をこえて」