ビジネススクール修了生の瀬沼哲彦さんが、国際戦略経営研究学会にて学会発表をおこないました
2011年4月に中央大学ビジネススクール(CBS)を修了された2期生の瀬沼哲彦さんが、去る9月に開かれた国際戦略経営研究学会にて課題論文をベースとした学会発表をおこない、その体験記を寄せていただきました。
国際戦略経営研究学会(学会長・河合忠彦CBS教授)はCBSの教員と他大学の教員とが中心となり2008年に設立された研究学会組織です。
※写真は、学位授与式会場でプロジェクト研究の担当であるビジネススクール教授・田中 洋と共に撮影したものです(右側が瀬沼氏)
【学会発表体験記】 瀬沼哲彦
2011年9月25(日)明治大学においておこなわれた国際戦略経営研究学会でCBS在学中のプロ研で1年間にわたって研究したテーマを報告しました。
課題論文のテーマは「ブランドM&A戦略をめぐって」P&G社のジレット社買収と花王㈱のカネボウ化粧品㈱買収の事例を比較として取り上げ研究発表したものです。
当日は、広島大学井上善海教授に司会をいただき約30分間で発表を行いました。
二つの事例は2005~2006年当時、経済界でも大きな話題となった日米のエクセレントカンパニーによる大型買収の事例研究とあって、同業他社やマネジメント職の方々の関心を集めたようで、多くの方にお越しいただきました。またCBSの同級生の木村さん、市川さん、遠藤さんも会場に足を運んでいただき建設的なコメントや質問もいただきました。やはり、慣れない発表の場に同窓生が来てくれて、コメントをしてくれるのはとても心強いことです。皆さん、ありがとう!
CBSの研究・課題論文は、プロジェクト研究Ⅰ・Ⅱと半年間ずつのタームに分けられており、ⅠとⅡの半年間を二つのテーマに分けて研究をされる方も多いのですが、私はゼミ担当教授の田中洋先生(マーケティング論)と何度も話しあった結果、1年間にわたって1つのテーマを深く追求することを選択しました。その甲斐あってか、研究テーマのリサーチクエスチョンをより”狭く深くシャープに掘る”ことができたと思います。
よって、プロジェクトⅠの半年後の研究成果とプロジェクトⅡを終えての研究成果を比較すると、分析、検証の結果の質は比べものにならないほど向上させることができたと自負しております。
発表の当日、会場では、井上先生や聴講の方からも、そのあたりを高く評価いただきました。その時「本当に1年間、先生のアドバイスのもとで地道に研究を続けてよかった」とあらためて感じ、この達成感は仕事とは一味違う充実感だなあと思いました。
1年間を通じて、自身で設定した一つのテーマをじっくり研究して成果を出す機会は、仕事でもそんなにないと思います。
その研究を通じて会社では得られないような気付きを得たり、また仕事から離れた人脈や仲間、メンターなどと出会うチャンスもそこにはあります。
私もCBSに入学する前はそうだったのですが、日々の仕事がとても忙しく、ビジネススクールへの入学を躊躇している方も多いのではないかと思います。
しかし、研究からその成果を発表するまでの過程の中には、上記したとおりビジネススクールに入る前には、思ってもいなかったことに恵まれる機会があります。今の率直な感想は、このような貴重な体験と充実感を得ることができて満足しています。将来のキャリアを真剣に考えている方、まずは一歩踏みだしてみてはいかがでしょうか。
最後に、今回の課題論文の研究から執筆、発表に向けてご指導いただきました田中先生、本当にありがとうございました。また、いっしょにプロ研で取り組んだ田中ゼミのメンバー島崎さん、建部さん、長岡さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
瀬沼哲彦(中央大学ビジネススクール第2期修了生)