中央大学共同研究プロジェクトチームによる講演会のご案内
中央大学共同研究プロジェクトチーム
「現代日本文学の国内・国外評価の比較研究」による
講演会がおこなわれます。
* * *
「フランスにおける日本文化
――村上春樹と小説の受容をめぐって」
講演者: パトリック・オノレ氏(翻訳家)
日時: 2011年11月29日(火)15:00~16:30
会場: 中央大学多摩キャンパス
3号館 1-2階 3114教室
司会: 宇佐美 毅(本学文学部教授)
問い合わせ: 国文学研究室(042-674-3789)
入場無料、事前の申込は不要です。ふるってご参加下さい。
※3114教室は、3号館西側の階段教室で、1階と2階に入口があります。
※開演後の入退場はご遠慮下さい。
【予告】
今や、日本は世界の文化大国、創造性におけるリーダー的存在として認められています。ファッション、デザイン、絵画、彫刻、漫画など、特にグラッフィッ クを中心としたヴィジュアル分野においては、常に注目を集め続けています。一方、小説、言葉を介在する ストーリー性、フィクションという観点において、フランスの読者は日本の小説をどのように受け入れているのでしょうか? 今年9月に村上春樹の「1Q84 」がフランス語でも出版されました。フランス語圏の読者はどのように理解し読み進めていくのか。「1Q84 」も例に挙げながら、日本の小説におけるフィクションを解読するための鍵となる要素について考察してみたいと思います。(パトリック・オノレ氏による講演予告)
【パトリック・オノレ氏プロフィール】
パリ在住の翻訳家。Aix-en-Provence大学に学んだ後、早稲田大学、東京大学大学院に留学し、日本語・日本文化を学ぶ。その後、夢野久作『ドグラ・マグラ』、村上龍『タナトス』、綿谷りさ『蹴りたい背中』『インストール』、山田風太郎『柳生忍法帖』などを翻訳した他、日本の漫画作品である杉浦日向子『二つ枕』、滝田ゆう『短編集』、手塚治虫『バルボラ』『きりひと讃歌』『どろろ』、岡野玲子『陰陽師』、谷口ジロー『孤独のグルメ』『凍土の旅人』『晴れゆく空』、水木しげる『のんのんばあとオレ』(2007年アングレム国際漫画祭最優秀作賞受賞)『ゲゲゲの鬼太郎』などを翻訳。日本文化への深い理解を基盤においた翻訳活動を続け、日本文化の紹介者としてこれまでに約100作品に及ぶ日本作品をフランス語に翻訳している。