赤ちゃんもアルチンボルドの「顔のだまし絵」がわかる―山口真美ユニットの研究成果に関するプレス発表会を行いました
去る9月26日、本学研究開発機構「視覚・運動・注意メカニズムの形成過程を調べる実験的研究プロジェクト」ユニット(代表:文学部教授 山口 真美)の研究成果に関するプレス発表会を行いました。
本ユニットでは、独立行政法人 自然科学研究機構生理学研究所と、乳児の顔認識に関する共同研究を行っております。今回の研究では、アルチンボルドの「だまし絵(正立では人の顔に見えるが、逆さにして見ると野菜の入ったカゴに見える)」を研究材料として用い、研究開発機構准研究員の小林恵さん(本学大学院文学研究科 博士後期課程、日本学術振興会)を中心に実験を行いました。それによって、1)アルチンボルドのだまし絵を顔として認識する能力は生後7ヶ月ごろに発達すること 2)人の顔に見えるアルチンボルドのだまし絵は、乳児の左半球で処理される可能性を示唆する結果を示しました。
本研究成果は、国際誌“Journal of Experimental Child Psychology”への掲載が決定しています。
詳細は以下のリンク先をご覧ください。