関礼子教授の著書 『女性表象の近代 文学・記憶・視覚像』(新刊紹介)
国文学専攻の2011年度着任新任教員である
関礼子教授の最新刊です。
『女性表象の近代 文学・記憶・視覚像』
翰林書房 2011年5月25日刊行
ISBN 978-4-87737319-1
3,990円(税込)
※国文学研究室にて、割引価格でお頒けしています。
◆ 目次より ———————————————————
序章 視覚像と文学の記憶
第一章 「御真影」の時代 性差・和歌・戦争
断髪する皇后 「御真影」の成立から日清戦争期まで
萩の舎と一葉 明治宮中文化圏からの離陸
花圃と鉄幹をめぐる問題系 「亡国の音」前後
弟たちの出征 日露戦争期の緑雨とその周辺
第二章 女性表象の領域 挿絵・記憶・物語
全貌を現わした一葉の新聞小説 「別れ霜」をめぐって
ある女性挿絵画家の足跡 中江ときと一葉小説
更新される「文化の記憶」 一葉「暁月夜」論
一葉「紫清論」への一視座
与謝野晶子『新訳源氏物語』が直面したもの
歌/物語/翻訳
伊藤野枝という表象 大正期のメディア空間のなかで
第三章 文学を演じる 文学・女優・映像
「異国の女」を演じる 松井須磨子と一九一〇年代の言説
音画の歓び/音画の陥穽 一九三〇年代の谷崎潤一郎と映画
サイレント的身体が語るもの 「伊豆の踊子」・「陸軍」の田中絹代
幸田文原作・成瀬巳喜男監督「流れる」の世界
樋口一葉原作・今井正監督「にごりえ」の受容空間
映画と文学の相互交渉
あとがき
——————————————————————–