「平山郁夫と文化財保護展」のご案内
本学総合政策学部教授の田辺勝美が監修を行った「ギリシアから日本に来た神々」のロケ地となった「平山郁夫シルクロード美術館」関連の、耳よりイベント(展覧会)情報です!
本展覧会は、2009年に永眠された日本画家の平山郁夫氏の文化財保護に関わる偉大な活動を顕彰し、その業績をとおして文化財保護の重要性や課題の周知を目的に、平山郁夫シルクロード美術館と法相宗大本山薬師寺の協力のもと、東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社が主催しているものです。
インド・パキスタンをはじめ、アフガニスタン、中国、カンボジアなど、平山氏がことに関心を寄せた仏教伝来の道に沿った仏像や壁画の数々とともに、薬師寺玄奘三蔵院に奉納された畢生の大作・大唐西域壁画が全点展示されています。
平山氏は、みずからの被爆体験を原点とした平和への強い祈りから、激しい内戦で砲弾を受け、危機に瀕している、かけがえのない文化遺産の保護に尽力し、仏教関連の遺跡やシルクロードなどをくまなく取材するなかで、貴重な文化財を守り伝える活動を続けていました。
展覧会では、平山氏が関心を寄せた仏教伝来の道に沿って、そこに残された仏像や壁画など計約100件とともに、画伯の活動の集大成ともいえる「大唐西域壁画」の全貌が紹介されています(2000年に奈良・薬師寺に奉納されて以来、寺外では初めての公開となります)。