大学院ゲストスピーカー 城 昭典 教授講演会(10月7日)のお知らせ
応用化学科各位
下記の通り、大学院ゲストスピーカーとして城 昭典先生の講演会を開催します。
先生は、1998年に日本分析化学会の九州支部長を勤められた後、
日本イオン交換学会賞(2001年)を受賞され、現在は日本イオン交換学会会長
(2009年)になられております。
また、研究面においても工業廃水等から迅速に金属を回収するためのイオン交換樹脂やイオン交換繊維、イオン交換膜の開発を精力的に行っておられます。
大変多忙な中で、今回の講演を快諾して下さいました。
ぜひ多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。
城 先生 研究紹介HP:http://www.chem.kumamoto-u.ac.jp/~jyo/Research/Research_J.html
===中央大学理工学研究科ゲストスピーカー 城 昭典 教授 講演会のご案内===
講師: 城 昭典 教授(熊本大学大学院自然科学研究科教授)
講演題目:
「重金属イオン吸着速度の迅速な二官能性キレート繊維の開発」
日時: 2010年10月7日(木)午後4時30分から
場所: 中央大学後楽園キャンパス
6号館7階6701号室
概要:
キレート樹脂は多くの金属イオンを過剰のアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンの共存下から選択的に吸着可能である。キレート樹脂に残された解決すべき最も大きな問題は金属イオンの吸着速度が遅いことである。この10年間、筆者らは、イミノ二酢酸のようなキレート形成基のほかに第二の官能基としてスルホン酸を有する二官能性キレート繊維を研究してきた。このようなキレート繊維中のスルホン酸は金属イオンの吸着の容量と速度の改善に有効である。今回の講演では二官能性キレート繊維FGEIS と FNPSのカラム法における高速通液条件下(空間速度(SV)で500~7000 h-1)での重金属イオン吸着挙動を紹介する。