「イノベーション・ジャパン2010 – 大学見本市」に出展します
入場料:無料
上記の日時、場所にて「イノベーション・ジャパン2010」が開催されます。イノベーション・ジャパンは、産業界の持つ「ニーズ」と大学の持つ「シーズ(研究成果)」のマッチングを目的とした、国内最大級の展示イベントです。本学からは、医療・健康 3件、IT 3件、ナノテクノロジー 1件の、計7件もの研究成果が厳しい審査を通過し、出展するに至りました。
当日は、研究者および実際に研究を担当している学生がご説明にあたります。
イノベーション・ジャパンにお越しの際は、ぜひ中央大学のブースへお立ち寄りください。
【医療・健康分野】
○「プラズマ紫外線を用いた大量高速殺菌システムの開発」
理工学部教授 稲葉 次紀
☆新技術説明会 9月30日 16:20~16:40
超高温プラズマアークを用いた殺菌システムを開発しました。この超高温のプラズマからは大量の紫外線が放射されており、従来の水銀ランプの1/100以下の超短時間で菌が死滅します。通常のアルゴンプラズマに紫外線の出易い特殊試料を混入させると紫外線は100倍以上となり短時間殺菌が可能です。
○「裸眼視3D内視鏡へのステレオ視奥行算出方式の応用可能性」
理工学部教授 鈴木 寿
裸眼視3D内視鏡への応用を目指して、実時間・高精度でステレオ視を行う新たな奥行算出方式を開発。今後、本方式に基づきステレオ画像から3Dデータ(各画素のRGB値と奥行値)を実時間で生成するハードウエアを構成すれば、体内を立体表示できる裸眼視3D内視鏡の実現に大きく近づきます。裸眼視なら精神的・肉体的疲労を抑えつつ奥行感が得られるので、内視鏡を利用した検査や手術の信頼性が向上することが期待されます。
○「軸方向に繊維強化された高収縮・高出力型人工筋肉の開発」
理工学部准教授 中村 太郎
「空気圧ゴム人工筋肉」は、軽量で出力密度が高く、メンテナンスフリーで柔軟な特性を有するアクチュエータとして注目されています。中村が発明したカーボンロービング層を有する空気圧ゴム人工筋肉は、一般的なMcKibben型人工筋肉に対し、同圧力下において8倍以上の収縮力・収縮量・耐久性が得られます。応用分野としては、医療・リハビリ分野だけでなく、工場でのシリンダに代わる駆動装置等にも利用可能です。
【IT分野】
○「差分ステレオを用いた複数人物の検出・追跡技術」
理工学部教授 梅田 和昇
ステレオカメラを用いて画像中の人物を検出・追跡するシステムを開発しています。三次元計測を「差分ステレオ」と呼びますが、背景の情報を除去して抽出した前景のみに計測を限定する手法を用いて高速・ロバストに行い、得られる三次元情報から人物の検出・追跡を行います。人の流れの計測や人数のカウント、不審者の検出などに応用することを目指しています。
○「顧客の気持ちに応えなさいネージ@電脳ショップ」
理工学部教授 加藤 俊一
☆新技術説明会 9月29日 13:10~13:30
ユビキタスネットワークに接続した情報機器、センサ群を連動させ、利用者に心理的・身体的な負担をかけずに、様々なモノ(商品)や情報に対する無意識な行動・反応をリアルタイムに計測・記録する間接的なインタラクション技術を開発しています。顧客の感性や状況の多様性を検出したり、「キモチ」に応えるデジタルサイネージを用いた情報支援技術への展開が期待できます。
○「大規模動的ネットワークに対する最短路高速計算システム」
理工学部准教授 藤澤 克樹
大規模なネットワーク上で二点間の最短路を求めるにはダイクストラ法というアルゴリズムが用いられますが、データ構造やメモリ階層構造を考慮した実装上の工夫により、世界最高速レベルの速度、安定性、低メモリ消費などの特性を備えたソフトウェアの作成に成功しました。道路データだけでなく、鉄道の時空間ネットワークなど、最短路検索への対応を行いました。
【ナノテクノロジー分野】
○「単一マイクロナノバブルを用いたナノマテリアルの操作と集積」
理工学部教授 芳賀 正明
☆新技術説明会 9月29日 13:30~13:50
溶液中の金薄膜表面にレーザー焦点を結ぶことで生成する単一マイクロナノバブルを利用して溶液中に流れを生み出し、この流れを利用した物質のナノ集積化や加工技術を報告します。これまでに溶液プロセスにおいて、ナノ粒子のマイクロリング状集積、生体高分子であるDNAの伸張固定が可能になりました。
詳細は下記公式Webをご覧ください。