総合政策学部教授・阿部泰隆著『行政法の進路』が出版されました
中央大学教授 阿部泰隆は、憲法、行政法一般理論、行政訴訟、国家補償法、環境法、地方自治法、公務員法、都市計画法、政策法学などを専門分野としています。
日々、法律の合理的な意味を探求し、合理的な法制度をめざして研究を行っています。
このたび、阿部泰隆著『行政法の進路』が中央大学出版部より出版されました。
本書は、新司法試験・法科大学院で必修となった行政法学が今後進むべき方向を示すものです。行政法学は、辺境科目ではなく、民事法・刑事法と並ぶ基幹科目であり、憲法と合わせた公法の一部ですが、約2000もの散在する法律群を対象とするという特殊性を有するものです。そこで、本書は、刑事法・民事法とは異なり、行政法の体系化をさらに進めます。その上で、憲法を踏まえ、民事法との異同を意識した解釈論を行います。さらに、政策的に合理的な法制度を設計する立法論(政策法学)を実践します。最後に、著者の理論の裁判による実践を報告します。このように、本書は行政法学の全般について総合的な考察をしたものです。