人文科学研究所 公開研究会(テーマ:「考古新発見によるカラコルムの都市構造と興元閣に関する再考」)
◆講 師:包慕萍氏(法政大学講師)t
◆テーマ:考古新発見によるカラコルムの都市構造と興元閣に関する再考t
近年におけるモンゴル帝国の帝都・カラコルムの研究は、実地調査と考古学発掘の進展によって新たな段階をむかえている。本講演は、近年のカラコルム調査に参加した包慕萍氏が、主著『モンゴルにおける都市建築史研究』(東京・東方書店、2005年、アジア・太平洋学会賞受賞)をふまえ、建築史学の方法を駆使してカラコルムを復原する試みである。興元閣とは、チンギス・ハーンの孫であるモンケ・ハーン(在位1251-59)が、カラコルムに13世紀に建造した仏教寺院の14世紀における名称である。広大なモンゴルの草原によこたわる遊牧帝国の都城が、ようやくその全貌を明らかにしつつある。
◆企 画:人文科学研究所 研究会チーム「ユーラシア・アフリカ大陸における都市と宗教の比較史的研究」