中央大学特別講演会『経営のグローバル化とCSR (Globalization and CSR)』を開催いたしました
1月9日(水)後楽園キャンパスにて、中央大学特別講演会『経営のグローバル化とCSR (Globalization and CSR)』を開催いたしました。
近年、企業不祥事の発生などにより、企業倫理のあり方が改めて問われています。
また、今世紀初頭から高まりを見せてきたCSRに係る議論は、様々な概念を内包しつつも企業経営において定着しつつあるかに見えるものの未だ課題も多く残っています。
そこで今般、企業倫理研究の第一人者として長く第一線で活躍されているPatricia H. Werhane バージニア大学名誉教授より経営のグローバル化とCSRについてお聞きしました。
企業経営のグローバル化にともない、自国に工場を持たず途上国の児童や女性を劣悪な条件で労働させる「労働搾取工場」などの問題が生まれ、また相手国の環境や文化・宗教などへの配慮が必要となっており、これらの問題は時として企業のブランドイメージを大きく損なう場合があります。
Werhane名誉教授は、そのように大きく変化している現代の企業にとって必要となる経営倫理についての基本的な考え方に始まり、多くの企業の失敗例・成功例を挙げ、これからの時代のCSRがどうあるべきかを実践的に考察されました。
また、講演終了後は会場から活発な質問が多く寄せられ、たいへん丁寧に回答いただきました。
【主 催】 中央大学
【後 援】 日本経営倫理学会、経営倫理実践研究センター
【使用言語】 日英同時通訳
【Patricia H. Werhane教授略歴】
米国の代表的なCSR研究者。
バージニア大学・ダーデン ビジネス スクール名誉教授の傍ら、米国デポール大学(DePaul University)企業倫理ウィックランダー議長(Wicklander Chair of Business Ethics)兼ビジネス職業倫理研究所所長(Director, Institute for Business and Professional Ethics)。
1979年米国経営倫理学会(Society for Business Ethics)の創設者の一人で、米国経営倫理学会会長(1980~1983年)を務め、現在でも同学会を代表する一人として活躍。
また、American Society for Values Inquiry会長(1987~1988年)、2008~2012年 International Society for Businessを歴任し、現在はInternational Society for Business, Economics and Societyの会長を務める。
コーポレート・ガバナンスの視点からグローバル化に焦点を当てた最新の研究成果 "Profitable Partnerships for Poverty Alleviation"(共著)を含む著書、論文等多数。
【中央大学ビジネススクールは、社会人のみを対象とした「戦略経営リーダー」を育成する専門職大学院です。】
働きながら、平日夜間・土曜日・日曜日を利用して都心の後楽園キャンパスで学び、2年間でMBA(経営修士(専門職))を取得できます。