東京理科大学 工藤昭彦先生講演会のお知らせ
大学院ゲストスピーカー講演会
東京理科大学の工藤先生をお招きして、講演会を企画しました。先生は、近年大変注目されている「人工光合成」に関する研究を精力的に推進されている先生です。ぜひ、聞きにいらしてください。
日時: 2013年1月22日(火)10:30-12:10
場所:3300
人工光合成を目指した水分解および二酸化炭素固定光触媒の開発
工藤 昭彦
東京理科大学理学部・総合研究機構エネルギー・環境光触媒研究部門
太陽光エネルギーを使った水素などの燃料を合成する技術や,二酸化炭素の削減・資源化技術の早急な開発が強く望まれている.このようなプロセスで得られた燃料は,「ソーラーフュエル」と呼ばれている.これを目指した化学的方法として,光触媒を用いた水分解や二酸化炭素固定が注目されている.水の光分解は,光エネルギーが水素という化学エネルギーに変換されるエネルギー蓄積型の反応(アップヒル反応)である.これは,植物が行っている光合成の明反応と同じ意味を持つことから,人工光合成と呼ぶことができる。本講演では,光触媒研究の背景について説明した後,水素製造のための種々の金属酸化物及び硫化物光触媒の開発,ソーラー水分解に活性なZスキーム型光触媒及び光電極の開発等について紹介する。
(参考)
Kudo and Y. Miseki, "Heterogeneous photocatalyst materials for water splitting," Chem. Soc. Rev., 2009, 38, 253.
工藤グループWeb:http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/kudolab/
問い合わせ先 片山(kkata@kc.chuo-u.ac.jp)