国際連携推進機構設立記念 松浦晃一郎氏(ユネスコ前事務局長)特別講演会を開催
中央大学では10月3日(水)多摩キャンパスにおいて、ユネスコ前事務局長である松浦晃一郎氏をお招きして、中央大学国際連携推進機構設立記念特別講演会を開催いたしました。最初に、2012年7月より設立された国際連携推進機構の機構長である福原紀彦総長・学長の挨拶で始まり、続く、1999年11月にユネスコ事務局長に就任し、2009年11月までの10年間ユネスコの改革に従事された松浦氏による講演では、「国際人のすすめ」と題し、国際人として大切なことは何かを、ご自身の外交官40年、ユネスコ10年あわせて50年の経験をもとにお話しされました。
現在、日本は歴史的に見て大きな曲がり角に直面している。また、このような状況の日本社会では国際人さらにはグローバル人材がますます必要である。そのために、グローバル人材の中から一人でも多くの国際的なリーダーが育ってほしい。グローバル人材心得10カ条として、日本人として日本の歴史や文化を勉強すること、英語でコミュニケートすること、自分の専門分野をしっかり持つこと(外国の大学や国際機関で働こうとすれば最低限修士、可能な限り博士号を取得すること)など、グローバル人材として必要となる10のポイントを、ご自身が経験されたエピソードを交えて、訴えられました。
本学では今回、当講演会を国際連携推進機構設立記念特別講演会と位置づけ、学生に対して、世界に通用する人材になるため、そして海外で自己実現をするために必要なものは何かを学びとることができる貴重な機会として、将来、国際協力の分野に関心のある学生や世界遺産に関心を持つ学生だけでなく、留学や海外での活動や生活に少しでも関心のある学生に積極的に参加を呼びかけた講演会でした。約300名の学生が集まった会場で、講演に続き質疑応答においては、学生から出された質問に丁寧に答えられるなど、国際人に大切なことを、学生に少しでも理解してもらいたいという松浦氏のお気持ちがうかがえる、活気ある講演会となりました。
松浦氏の講演内容は、平成24年度文部科学省「グローバル人材育成推進事業」に採択され、グローバル人材を育成していく方針を掲げた本学としても、記念すべき意義深い1日となりました。