公開研究会のお知らせ
◆講 師:室橋 春光 氏(北海道大学教授)
◆テーマ:発達障害児を早期発見する試みにおける知覚認知発達メカニズムの検討
近年、発達障害児の認知の偏りを早期発見するための試みが始まっている。大学で行われる最先端の研究と、医療現場で行われる診療とが有機的に結びつき、発達障害児の認知機能を評価するための健診プログラムを開発することによって、将来的に発達障害を有するリスクの高い小児をスクリーニングできると考えられている。当日は、注意課題や顔認知課題など複数の課題を組み合わせた認知テストを、NICUを卒業した乳児および、きょうだいが発達障害を有する乳児に実施したデータをとりあげ、このような健診の試みについて議論する。発達障害のハイリスク児を、1歳半前後までにみられる認知の偏りを手がかりとして発見するという試みについて広くディスカッションしたい。
◆企 画:人文科学研究所 研究会チーム 「視覚認知機構の発達研究」