教養番組「知の回廊」3月放送開始、「やわらかすぎる日本語 ~日本語の光と影~」のお知らせ
教養番組「知の回廊」の3月放送開始分の新タイトルのご紹介です。
今回は、中央大学理工学部教授で言語学について教えている加賀野井秀一の、「やわらかすぎる日本語 ~日本語の光と影~」をテーマに、番組を制作しました。
日本の文化は他国の文化をどんどん取り入れて、日本独自のものにしてしまうという旺盛な消化力を持っています。これは私たちの母語である日本語においても同様で、さまざまな外国語をふんだんに取り入れ、いつのまにか日本語として組み立ててしまう、非常に柔軟で、逞しい力があります。
また日本語は、『てにをは』の間に単語を入れてしまえば、何でも通じてしまうといった実に面白い特徴を持っています。これは膠着語である日本語の独自性であり、漢字、ひらがな、カタカナなどといった表記法が混在している言語は、他に類例がありません。
番組では、このような日本語のやわらかさ、素晴らしさを取り上げながら、常に進化し続ける日本語の特徴とその問題点について、加賀野井秀一先生と三遊亭竜楽師匠が語り合います。