理工学部教授 西田 治文が南極での化石発掘調査を実施
古植物学を専門とする理工学部教授 西田 治文(生命科学科)が、南極での化石発掘調査を実施しました。昨年12月の末からチリに入り、1月7日~2月1日にかけて南極地方南シェトランド諸島のリビングストン島およびキングジョージ島で調査を行いました。調査は現地研究機関の協力のもと実施され、チリ極地研究所(INACH)の古生物学者Marcelo Leppe、コンセプシオン大学のKaren Diaz、Pricila Riveloz、西田の4名で調査隊が構成されています。
かつて寒冷化する前の南極には、植物が存在していたことがわかっています。また、南極を挟んだ南米のパタゴニア地域とオセアニア地域では似たような植物相が観察されています。これら地域の化石植物を研究することで、南極の寒冷化によってどのように植物が遷移したか、また、当時の環境について推定できるとされています。
本調査の模様は、現地のEL PINGUINO誌を始めテレビ、ラジオなどチリ内外の数多くのメディアで報じられ、注目の高さが伺えます。
生命科学科 西田研究室では、現在の植物と化石を比較することで、進化の解明、過去の植物の生態をひも解く研究を行っています。
ご興味をお持ちの方は以下のリンク先をご覧ください。