ジャック・アタリ氏による講演会「多極的世界におけるヨーロッパ・日本・アジア」(フランス語同時通訳付)を開催します!
【講演要旨】
1989年11月のベルリンの壁崩壊で冷戦が終わり、アメリカの一極支配によるグローバリズムが世界を覆ったが、2001年の「9.11」の衝撃と2003年のイラク戦争の失敗によって、アメリカの覇権は揺らぎ、2007年秋のリーマン・ショックに端を発する金融危機で、世界経済は大混乱にみまわれた。ドルを補完する国際通貨として期待されたユーロ圏にも、財政危機が飛び火し、GDPの200%近い公的債務を抱える日本も、対応を迫られている。『国家債務危機』の翻訳刊行を機に再来日するアタリ氏が、G8からG20へと多極化する世界の中で、大国化する中国を前に日本が進むべき道を占う。
【講師プロフィール】Dr. Jacques Attali ジャック・アタリ博士
1943年アルジェ生まれ。フランスの超エリート校エコール・ポリテクニック、国立行政学院卒。1981年、38歳でミッテラン大統領の特別顧問に、大統領の知恵袋と言われた。1990年、みずから構想した欧州復興開発銀行の初代総裁を務め、2007年成立のサルコジ政権では経済構造改革のための諮問委委員長に。経済学者、歴史家、哲学者、小説家、文明評論家として約50冊の著書があり、非営利法人PlaNetFinanceによって途上国支援にも尽力している。近著『21世紀の歴史』で今世紀の世界の行方を大胆に予言、『金融危機後の世界』は世界経済の混乱を背景に日本でも大きな反響を呼んだ。