髙窪教授殺害事件の容疑者逮捕に関して
このたび、髙窪教授殺害事件の容疑者が逮捕されました。1月の事件発生以来ご支援、ご協力頂いた関係者の方々に心より御礼申し上げます。また、ご遺族の皆様のご心痛はいかばかりかと推察し、改めて哀悼の意を表したいと存じます。
容疑者が本学の卒業生であること、犯行の場所に学内が選ばれたことを、極めて重く受け止めております。現在のところ、理工学部内に残されている資料および髙窪教授の教育に対する姿勢からは、この事件の原因となり得るような事柄が、在学中に起きたとは考えておりません。今後、警察による取り調べが進み、犯行動機が解明される経過をみながら、この個別の事件に対する対策を立てていきたいと考えています。
一方、社会から大学への期待、学生の気質が様々に変化している中で、学生・教職員相互の適切な信頼関係を一層強く築き、勉学、教育、研究に専心することが出来るような教育環境を維持していくことが本質的に重要なことであります。卒業生や一般社会の方が自由に行き来できるような開かれたキャンパスであることと、キャンパスの構成員が安心して活動できることとの両立に対して、技術的な面と精神的な面から方策を検討し、この実現に向かって努力していきたいと考えております。
在学生、卒業生並びに教職員の方々には、事件発生から長期間にわたり、この事件の捜査に関して多大なご協力をいただきました。何度も行われた事情聴取や現場検証に対して、皆様が真摯にかつ誠実に対応してくださったことが、このたびの容疑者逮捕につながったものと思っております。
また、これまでの間、入構制限や研究室の終夜利用禁止などをお願いし、皆様には教育研究上の支障を生ずることがしばしばあったと思います。これに対して、皆様には不安な思いを抱かれながらもキャンパス内の秩序維持にご協力頂きました。これまでの皆様の様々なご協力に深く感謝いたします。
5月25日
対策本部
理工学部長 田口 東
理工学部事務長 眞島 和已