【国際交流セミナー】
題目:エジプトの地盤と特殊土が構造物の安定性に与える影響
講演者:Prof. Mohamed Sakr (モハメド サカー教授)
(エジプト, タンタ大学地盤工学科長)
Prof. Mohamed Sakr (エジプト・タンタ大学)が来日され本学に2ヶ月間滞在しています。同教授は,エジプトなど砂漠・乾燥地帯での地盤や特殊土についての専門家であり、最近我が国の建設業界の進出も目覚ましい乾燥地帯での地盤問題に関してご講演をお願いしました.是非ご参集ください.
アブストラクト:
エジプトにおいては、1975年のスエズ運河の再開以降、ナイル川の谷やデルタ地帯など昔からの定住地の枠を超えた外側での新しい都市建設が続いています。それにともない、エジプトの地盤技術者は乾燥・半乾燥地帯での全く新しい特殊土が都市の建設に与える問題に直面してきました。なかでも、乾燥気候特有の崩壊性土(Collapsible soil)は度々重大な問題となっており、講演者も特殊土が関わる多くのプロジェクトに関わってきました。今日までにその分類法、試験法や建設技術について多くのノウハウが蓄積されてきています。
本講演では、まずエジプト固有の地質・地盤と特殊土の実態の紹介がされ、他地域の類似の地盤や土質との対比についても示されます。さらに、固有の地質・地盤と特殊土に起因した実際の破壊例など構造物への影響が説明されます。また、これらに対する対策として適用された地盤改良技術やその実際の効果についても触れられ、乾燥地帯での建設プロジェクトについての多くの示唆に富む講演であります。
連絡先:中央大学理工学部
國生 剛治 ・ 石澤 友浩
※後楽園キャンパス入構にはセキュリティの都合上、身分証明書が例外なく必要となります。ご注意ください。