中央大学入学試験受験生とご父母の皆様へ
後楽園キャンパスの安全確保に関わるご報告
報道によって既にご承知のことと存じますが、去る1月14日、後楽園キャンパス構内において本学教員が殺害されるという痛ましい事件が発生いたしました。
残念ながら未だ犯人逮捕には至っておらず、犯行の動機も解明されていないため、本学での受験について多大なご心配をおかけしているものと推察いたします。
本学ではこれまで、多摩キャンパス、後楽園キャンパスとも、入学試験日のキャンパスへの入構については、入学試験を公正かつ安全に行うため、すべての門を閉鎖したうえで、入構は原則として入学試験に関わる教職員のみに限定して許可し、身分証明書その他によるセキュリティチェックを行っています。また、受験生には入構の際に受験票の提示を求め、入学試験に関係のない学外者が入構できないように特別な入構体制を取っておりますので、安心して入学試験に臨んで下さい。
なお、本学では理工学部長を本部長とする安全対策本部を設置し、後楽園キャンパスでの防犯対策の検討を鋭意進めております。現在は警備員を増員し、キャンパスへ入構する際には在学生・教職員・学外からの来訪者を問わず身分証明書等の確認を行っております。
来週中には緊急的な対策として、エレベーターや女子更衣室付近に限定されていた監視カメラを22台増設する予定です。また、後楽園キャンパスにおける日々の警備報告につきまして、本学ホームページを通じて一般公開し、安全状況を定期的にお知らせいたします。
今後の安全対策につきましては、具体策が決まりしだい速やかに本学ホームページの「重要情報」または「受験生の方へ」の「新着ニュース」でご報告申し上げます。
大学の「社会に開かれた学びの場、情報交流・情報発信の場」という社会的な役割を果たしつつ、同時に、学生・教職員をはじめ、キャンパスに集う人々の最大限の安全を守るのは簡単なことではありませんが、叡智を集めてこの課題に全力を挙げて取り組む決意を表明し、キャンパスの安全対策についてさらに検討を深めてまいります。
2009年1月17日
理工学部長 田口 東