【国際交流・公開研究セミナー】
題目:パラジウム錯体を用いる位置および立体選択的アリル置換反応
講演者:Prof. Greg Cook (アメリカ合衆国,ノースダコタ州立大学)
Prof. Greg Cook(アメリカ合衆国,ノースダコタ州立大学)が来日される機会に,最近その応用が注目されているパラジウム触媒アリル置換反応について,基礎となるパラジウム錯体の性質と不斉触媒反応に関してご講演をお願いしました.是非ご参集ください.
アブストラクト:
パラジウム触媒を用いるアリル置換反応は求核種のアリル置換基への選択的導入のための強力な道具である。 簡単な非環状の基質では、位置と立体化学の制御は問題が多い。位置選択性に関しては、通常、アリルパラジウム錯体は立体障害の少ない求核種の付加を優先する。 アリル錯体が立体化学的に安定でなく、アリル反転を受けるので、立体選択性を達成するのがしばしば困難である。 講演者はキラルな5-ビニルオキサゾリジノンのパラジウム触媒アリル置換を開発し,中間体のパラジウム錯体を捕らえることによってジアステレオマーの平衡を解決した。本講演では,「パラジウム錯体を用いる位置および立体選択的アリル置換反応」に関して解説する。
講演終了後,懇親会を予定しております.
連絡先:中央大学理工学部応用化学科
福沢 信一