外国人研究者による講演等の報告
外国人研究者による講演等を行いましたので、報告いたします。
(総合政策学部准教授・吉田紀子)
【研究者氏名】:DEMIER, Francis(デミエ,フランシス)
【所属機関】:University of Paris X-Nanterre(パリ第十大学-ナンテール)
【職名】:Professor(教授)
【専攻】:Contemporary History(近代史)
【国籍】:フランス
1.セミナー
【テーマ】田園讃歌:近代美術に見る自然と人間の共生(Songs in Praise of Rural Life: The Nature and Man Relationship in Modern Art)
【実施日】2008年5月5日(月)
【参加人数】10人
【概要】
セミナー学外実習として山梨県立美術館において「田園讃歌:近代美術に見る自然と人間」展を見学した。同館学芸員を交えて近代化の日仏比較という視点から、都市化と近郊開発、都市住民が憩う理想郷としての田園風景、農業の象徴モティーフとしての“積み藁”、日本におけるミレーとモネの受容などの問題について議論、考察した。(仏語セミナー、日本語通訳つき)
2.講義
【テーマ】19世紀オスマン化時代のパリ:都市と社会の変貌(Urban Mutations and Social Changes in Paris at the Period of the Haussmannisation)
【実施日】2008年5月8日(木)
【参加人数】70人
【概要】19世紀後半の第二帝政下のパリにおいてオスマン知事により実施された都市改造事業に関する講義。政治的・社会的要因、段階的な道路網整備の方法のみならず、都市計画の美学的側面や大規模土木事業実施のための財政措置、不動産価格の高騰という次代への影響など、オスマン化の多様な側面を図解を通して総合的に解説した。(仏語講義、日本語通訳つき)
3.公開講演会
【テーマ】大学の国際化政策:EUとフランスの選択(International Policy of Universities: The Choice of the European Union and France)
【実施日】2008年5月13日(火)
【参加人数】120人
【概要】
EU(欧州連合)が進める高等教育研究制度の改革に関する総合政策学部15周年記念特別講演会。パリ第十大学国際関係担当副学長としての知見に基づき、ボローニャ・プロセスの進捗状況について、ヨーロッパ学位制度の統一、大学間移動性の向上を中心に解説するとともに、アジア圏の大学との交流促進についても今後の展望を示した。(仏語講演、日本語通訳つき)