外国人研究者による講義の報告(フランス語文学文化専攻)
外国人研究者による講義を行いました。
(文学部教授・三浦信孝 受け入れ)
講義の報告をいたします。
【研究者氏名】
ALLIOUX,yves-marie(アリュー,イヴマリ)
【所属機関】
Universite Toulouse-Le Mirail(トゥールーズ・ル・ミラーユ大学)
【職名】
Professeur(教授)
【講義報告】
2008年4月10日(木)
「日本近代詩の仏訳について」
中原中也から俵万智の『サラダ記念日』まで、日本の近代詩の仏訳をめぐる講義。語学上の困難、文化の違いからくる困難を乗りこえ、いかにして別な言語に詩的等価物をつくるか、という興味深い話であった。実際の作品とその仏訳の対比がなされた。
(参加人数 15名)
2008年4月16日(水)
「日本近代文学における三角関係のテーマ」
漱石の『こころ』『それから』など、日本近代文学における三角関係のテーマを跡づけ、西洋文学とくにフランスの文学や映画が描く三角関係との比較を試みた。
(参加人数 16名)
2008年4月17日(木)
「中原中也の『盲目の秋』について」
中原中也の傑作『盲目の秋』を、三角関係の傷(トラウマ)の視点から読み解き、かつその仏訳を提示する講義であった。
(参加人数 50名)