早坂七緒理工学部教が ローベルト・ムージル・メダルを受賞
2005年10月13日~15日に、クラーゲンフルト市(オーストリア)のムージル博物館で開催されたシンポジウム、『デジタル版新ムージル全集と、その国際的普及』において、早坂七緒 理工学部教授(ドイツ語)が、クラーゲンフルト市より“ローベルト・ムージル・メダル”を授与されました。ムージルの伝記的研究の見直しを迫るいくつかの実証的研究や、日本におけるムージル受容についての海外への紹介が、ムージル研究に大きく貢献したと賞されたものです。今年度の受賞者は早坂教授1名、日本人の受賞は、1985年の濱川祥枝(東大名誉教授)、1995年の加藤二郎(一橋大学名誉教授)に続いて、10年ぶり3人目となります。
ローベルト・ムージル(1880~1942):プルーストやジョイスと並んで20世紀最高の作家と称される。代表作は未完の大作『特性のない男』。1938年ナチス政権のドイツからスイスに亡命。この時、著作は発禁処分となる。『特性のない男』を執筆中の1942年死去。
授与者のクラーゲンフルト市はローベルト・ムージルの生誕地です。